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アニマルメディカルケア鵠沼病院

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オゾン療法

Ozone therapy

当院では、代替療法として、
患者さんへの負担が少ない
オゾン療法積極的に実施しております。

オゾンとは

ozoneオゾン

オゾン(ozone)は、3つの酸素原子からなる酸素の同素体です。分子式はO3で、折れ線型の構造を持ちます。
腐食性が高く、生臭く特徴的な刺激臭を持つ有毒な気体です。
またオゾンは非常に不安定なため酸素(O2)に変わろうと一つの酸素原子(O)を放出し、その際に酸化反応を引き起こします。

オゾン療法とは

オゾンとは
出展:ファームプレス社
  獣医療にオゾンを生かす(15ページ目)

ではなぜ有害な気体であるオゾンが治療として利用されるのでしょうか。
それは大量のオゾンガスは細胞に過度の酸化ストレスを与え機能が障害され、ついには細胞死に至りますが、細胞が適応可能な適度の酸化ストレスは逆に細胞の適応力(防御能)を高め、その後に強いストレスが加わっても適応できるようになります。
これはホルミシス作用あるいは適応反応とよばれています。つまり、害にならない程度の刺激により、動物が持つ生命維持装置を再起動あるいはブースターをかける作用を持っているのです。
これが様々な病状の改善につながるのです。

麦踏も踏まれたというストレスから根の張りを良くし、その後の生育が良くなるというイメージをしていただくとお分かりいただけるかと思います。

オゾン療法の副作用

オゾンは体内に入るとすぐに酸素に戻るので残留性はなく、とても安全性が高いことが証明されています。
またその作用は体の持っている機能を高めるだけなので、適切なオゾンガスの濃度でオゾン療法を実施すれば副作用はほとんど皆無と考えられております。

オゾンの働きとその効果

オゾンは非常に不安定な物質のため、体内に入ると血液・脂肪などに取り込まれ分解し、その際にセカンドメッセンジャーと呼ばれる物質を生成します。
これが先ほど述べた生命維持装置にブースターをかけるのです。
その効果は次の通りです。

1.細胞の酸素化の増加

オゾンが体内に取り込まれるとすぐに血管が拡張し、赤血球に含まれるヘモグロビンと結合した酸素の放出を促進します。血行が良くなり組織への酸素供給が促進すると、乾いた大地に雨が降り、植物が元気を取り戻すイメージでしょうか。脳・末梢神経、眼、椎間板、四肢末梢そして皮膚などの全組織および全臓器に対して機能の回復に影響を与えることができるのです。

2.免疫機能の正常化

オゾン療法によりサイトカインという物質が生成され、これが免疫機能の低下している場合には機能回復させ、自己免疫疾患における免疫機能の調整がおこします。感染症・腫瘍・アレルギー疾患などは免疫機能を向上させることで、症状の改善や薬物使用の減量が期待できます。
とりわけ腫瘍の場合、低酸素の環境・免疫機能の低下が腫瘍細胞の発生にかかわると言われているため、オゾン療法では腫瘍の補助療法および良性腫瘍の場合単独で効果が期待できます。

3.細胞の活性化

細胞により多くの酸素が届くため、細胞のエネルギー産生を増加させます。またその酸素は適度な酸化ストレスを起こすため、抗酸化酵素システムを活性化し身体の酸化レベル(体の錆びつき)を低下させてくれます。老齢とはまさにこの状態ですので、高齢の動物にオゾン療法を実施すると老化(体の錆びつき)を予防し、元気・食欲の亢進が期待できます。

4.優れた殺菌・殺ウイルス力

最初に述べた通りオゾンガスは有害な気体です。そのガスは非常に水や油に溶けやすい性質を持っております。
それを利用し水や油に高濃度のオゾンガスを溶解したゾン水・オゾンオイルは外用処置に用いると優れた病原微生物を殺すことが可能です。
また消毒薬のため細菌を殺す抗生剤と異なり耐性菌の発生がなく、継続使用にも問題がありません。
さらには他の消毒薬と異なり組織刺激性がなく、眼科手術の際一番デリケートな組織である眼の殺菌消毒に汎用されております。
歯周病・眼の消毒・外耳炎・皮膚病・膀胱炎の際の膀胱洗浄など細菌が絡むものには第一選択といって過言ではないです。

微生物に対するオゾンの殺菌効果
微生物の種類 水中オゾン濃度
(ppm)
生物濃度
(個/ml)
接触時間
(秒)
致死率
(%)
大腸菌 0.96 105sells 5 100
ブドウ球菌 1.08 105sells 5 100
緑膿菌 1.01 105sells 5 100
クロストリジュウム・パーフリンゲンス 0.96 105sells 5 100
インフルエンザウィルス 0.96 105.3EID50 5 100
鶏脳脊髄炎ウィルス 0.72 102.9EID50 5 100
鶏コクシジュウム 1.92 約3×103sells 30 100
カビ 0.3~0.5 106sells 19 99.9
枯草菌 0.3~0.5 106sells 30 99.9
(厚生省予防衛生研究所データより抜粋)

オゾン療法で効果が期待できる病気

1.歯科・口腔医療
オゾン療法で効果が期待できる病気

動物の歯科疾患とりわけ犬の場合には歯茎の周りの歯垢(プラーク)が原因で歯槽膿漏となり、ぐらついて歯が抜けるというのが一般的です。 当院では歯石・歯垢の除去のために定期的に局所麻酔で処置をした後、オゾン水を含ませたコットンで歯周ポケット内もスワイピングしております。 これにより歯周病の進行を遅らせ、歯を温存することが可能となりました。現在数多くの患者さんがこの治療を受けております。

2.腫瘍

細胞を35%以上の低酸素状態におくと腫瘍化することを突き止めたO.Warburgは、1931年に受賞した。
これは、ほとんどの腫揚が低酸素の状態におかれていることを表しています。
これに対しオゾンは低酸素状態にある腫揚に対して血流改善、酸素供給量の増加、抗酸化の強化、免疫力の増加など様々な生体内における二次的な効果を発揮すると考えられています。
下記に、効果が確認された症例をご紹介いたします。下記2症例はオゾン療法のみの対応ですので、腫瘍に対し縮小・抑制効果が認められたと考えられます。

● 眼瞼に出来たマイボーム腺腫
眼瞼に出来たマイボーム腺腫
治療の途中ですが表面に出た部位の大きさに変化はありませんが、根元(黄色い枠内)は明らかに縮小しております。
右の写真は3クール目です。
● 肛門に出来た肛門周囲腺腫
肛門に出来た肛門周囲腺腫
ご覧のように治療回数を経るごとに縮小し、極わずかな部位を残し腫瘍はほぼ消失しております。
3.皮膚病

オゾン療法には外用薬であるオゾンオイルがあります。殺菌・傷の直りを早めるなどの効果があり、ステロイド剤と異なり副作用の心配がありません。
また、効果も炎症の鎮静化に伴う発毛なども頻繁に認められております。

皮膚病
皮膚病
4.高齢の動物

オゾン療法の効果は血行促進、免疫の正常化、神経内分泌の促進、細胞の活性化などがあり、これらが低迷した状態が高齢となるわけです。
さらに体調が悪くなった場合、皮下点滴が一般に行われる治療ですが、あくまで血流を増やし血行を促進するだけの効果しか期待できません。
オゾン療法では低下した機能を全般的に向上させるため、治療後帰宅したら食欲が出てきた症例も数多く、高齢動物の治療において脱水がなければオゾン療法を優先して行っております。

5.その他の疾患

高齢動物で説明した通り、数多くの病気は血行促進、免疫の正常化、神経内分泌の促進、細胞の活性化することで改善につながることが考えられるため、腎臓病・肝臓病・膵炎・呼吸器疾患など数多くの疾患に適応のほか、麻酔薬による循環障害の予防を目的として中高齢の動物の麻酔前の投与し、麻酔後の体調不良を軽減しております。

オゾン療法の種類と料金

オゾン療法にはいくつかの種類がありますが、通常は以下の3つの方法を使用しております。

少量自家血液療法

3500円
採血した2mlの血液に3倍量のオゾンガスを入れ、転倒混和して血液のみを皮下注射

オゾンガス注腸法

2000円
オゾンガスを直接直腸膨大部に入れ(座薬が吸収される部位)、1分ほど吸収されるまで肛門を圧迫

オゾン外用処置

オイル10g 3800円
歯科・耳鼻科・皮膚科ではオゾン水およびオゾンオイルで単独あるいは併用して治療

まとめ

ここまで詳しくオゾン療法に関し述べてまいりましたが、なぜオゾン療法が優れているかまとめてみました。

副作用がほとんど見られない
実施方法が簡便である(ワクチン接種、体温測定、外用薬を塗ると同じレベル)
西洋医療と異なり体の持っている機能を高め病状の改善につなげる
ガン患者で手術・放射線が受けられない体調でも実施できる。
シニア犬に対する病気や症状の改善・再発防止およびアンチエイジングに効果を発揮。

つまり患者への負担がなく・簡便で・西洋医療では治療法がなかった患者に対しても、治療の選択肢として皆様にご提案できるのは何よりも心強い代替療法と考えております。当院では従来の西洋医療と合わせてあるいは単独で積極的に実施しております。