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アニマルメディカルケア鵠沼病院

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診察事例
Case

日々の診療は多岐にわたります。
その中でいくつかの症例をご紹介させて頂きます。

眼科

ぶどう膜炎

 眼がショボショボしている場合結膜(白目)が充血で診察を受けることは、眼科診療の中では比較的一般的な事です。その際気を付けなければいけないことは、眼科を専門で診察している獣医師の間では単純な『結膜炎』はないというのが共通の認識となっております。

 つまり、結膜が充血している場合ほとんどが他の部位のトラブルから結果として発生していることがほとんどなのです。原因としては涙の問題(ドライアイ)・角膜の問題・眼内の炎症(ぶどう膜炎)・高眼圧(緑内障)・眼内の腫瘍などがあります。
 
 症例のワンちゃんは両眼がショボショボして充血しているため受診しました。先ほどお伝えした通り様々な原因があるため、前眼部の写真撮影・涙の分泌量の測定・眼圧などを順に検査しました。涙の分泌量と角膜の染色および緑内障などは否定されましたが、眼圧の低下とフレアと呼ばれる房水(前眼部の水)の濁り(黄矢印)がありぶどう膜炎と診断しました。

 ぶどう膜炎にも色々な原因があり今回は原因が特定できない特発性と診断し、非ステロイド系の消炎剤の点眼で経過を見ることにしました。3日目に再診を行いましたが、写真の通り充血も改善され眼のしょぼつきを無くなったとの事でした。
 
 我々も最初の診察の段階でも外科手術用のルーペを使って見るようにはしていますが、やはり眼科専用の検査機器にはかないません。きちんとした写真を撮ることは眼科の診療では診断を左右する大事な検査となります。

結膜が著しく充血しています。

前部ぶどう膜炎の特徴であるフレア(矢印)が見られます。フレアとは前房(角膜と虹彩・水晶体の間)を占める透明な房水に炎症から血液中のたんぱく質が混入し光を当てると白く見える筋を指します。