MENU

アニマルメディカルケア鵠沼病院

0466-26-1926
Facebook
Youtube
お知らせ | Information
院長あいさつ | Greeting
診療内容 | Medial Care
検査機器・機材 | Medical Device
オゾン療法 | Ozone therapy
診療事例 | Case
アクセス・予約 | Access & Reserve
0466-26-1926
Facebook Twitter Youtube Blog
診察事例
Case

日々の診療は多岐にわたります。
その中でいくつかの症例をご紹介させて頂きます。

眼科

角膜潰瘍・外科的整復(角膜移植)

 皮膚に近い角膜は常時細菌に晒されております。バリアである角膜上皮がしっかりしていたり、涙という洗い流す機能があれば角膜にある細菌は悪さが出来ません。角膜上皮や涙に機能異常があり、さらに傷が発生し細菌が増殖すると僅か数日で角膜が融解し、角膜の裏側を覆っているデスメ膜が膨隆し角膜穿孔に至ります。

 まだ融解が完全ではなく角膜の実質に厚みを残していれば、抗生剤の頻回点眼を行います。それにより細菌が除去でき、その窪みにバリアである角膜上皮が被覆されば角膜の融解もストップすることが出来ます。

 もし実質全域が融解されると内側のデスメ膜が傷から出べそのように飛び出してきます。こうなると点眼治療で細菌の増殖がコントロールされた後は外科的に角膜の修復を図らなくてはなりません。その時行われる外科治療が結膜あるいは角膜結膜の移植術などです。

 このようなことを避けるためにも角膜に傷があると診断され点眼薬を処方されても、ただ漫然と点眼するだけではなく経過が悪化していないか次回の診察時まで十分に観察をする必要があり、少しでも異常を感じたらすぐに再診を受ける必要があります。

また、飼い主の方には判断に迷う場合もありますので当院ではLINEで病院とお友達になっていただき、毎日の写真を送っていただき次の診察までの状況の把握に努めさせていただいております。

角膜が融解したデスメ膜瘤。角膜穿孔を防ぐためには外科対応が必須です。

角膜の半層と結膜を剥離し角膜が融解した欠損部にスライドさせ縫合。 移植部が生着した状態。角膜の治癒を促進するためにも同時に上眼瞼と下眼瞼を縫合して角膜の露出度を少なくしてあります。

術後1か月後。 角膜の混濁がだいぶ改善してきました。

術後1年後。 術後1か月後よりも角膜の透明度が上がり、視力も回復されました。