日々の診療は多岐にわたります。その中でいくつかの症例をご紹介させて頂きます

皮膚科

ホルモン性

耳と尾の脱毛:ホルモン定量で甲状腺機能低下症および副腎皮質機能亢進症が診断され、左2つが治療前右2つが治療後。発毛が著しく認められた症例です。

アレルギー性

かゆみを伴うアレルギーは、皮膚病の中でも非常に多い病気です。写真の通り目の回りや頬あるいは足先の脱毛、耳が油のような垢でべとべとして腫れているなど、いくつかのパターンがあります。鵠沼センター病院ではアレルギーが疑わしい症例は以下の手順で診断しております。

IgE検査

環境アレルゲン・食物アレルゲンの個々の抗体価を調べ、陽性であればアレルギーと診断できるだけでなく何でアレルギーになっているか明確にする事ができる。

リンパ球反応試験(オプション)

食物アレルギーが疑わしい症例では、IgE検査で陰性となる場合がある。その為この検査の方で陽性となった場合原因食物として確定する事ができる。

この他にもアレルギーかどうかの判断のため、アレルギー強度試験もあります

原因物質が同定できると、アレルゲンの回避に向けて色々な策が講じる事が可能となります。その為今までの治療の主流であった副腎皮質ホルモンや食事療法以外に、管理方法や他の薬剤の組み合わせで副腎皮質ホルモンの減薬、あるいは根本的な改善が期待できる減感作療法などが、検査結果に基づき精度を上げて行う事が出来る様になりました。アレルギーの治療の第一歩は相手(原因)を知る事です。それによりその後の治療がスムースに進められるのです。

眼科

細菌による眼瞼炎
角膜びらん(緑色の部位)
重度の角膜潰瘍
瞬膜腺の脱出(チェリーアイ)

眼科で診療する機会が多いのは眼瞼・角膜・涙器の疾患です。角膜の病気でも単純な外傷が原因になる場合もあれば、ドライアイや逆さまつげによる刺激あるいは免疫異常など元の要因も見つけなければ治療する事は困難となります。それ以外での部位ではレンズが濁る白内障、目の中の炎症であるブドウ膜炎、眼圧が上昇し数日で失明する緑内障などがあり、他のページで紹介したような検査機器を利用して診断をしております。
なお、当院では、現在、白内障の手術は行っておりません。診察を行った上で、専門病院へ御紹介しております。

外科

鵠沼センター病院では手術の際大半の症例でレーザーメスを使用しております。

その利点は次の通りです

切開した断面の血管・リンパ管・神経を封じながら切り開くため、出血・術後の腫れ・痛みが少なく行えるのが特徴です。特に出血を抑えて手術が出来る点は、止血の手間に余分な時間を割かれず手術時間の短縮に役立っております。

通常のメス刃では出血が多く見られます 
乳腺腫瘍をレーザーメスで手術している様子
その拡大図(ほとんど出血は見られません)

傷のダメージを少なくできるため、術後の傷跡があまり目立ちません

乳腺腫瘍摘出手術直後の様子 
術後2週間経過し抜糸直前の様子
抜糸直後の傷の拡大図
赤い点は縫合糸の跡。その間を通り横に筋状になっているのが切開線
別な症例での抜糸後10日目の様子
縫合糸の跡の方が目立つくらい傷のラインがきれいです

その他のレーザー適応症

皮膚にあるイボや良性腫瘍などは全身麻酔をかけず、局所麻酔のみで取り除く事が出来ます。またその処置時間は数分程度で、しかも処置後は軟膏を塗るだけで済みます。

肛門部に発生した肛門周囲腺腫2ヶ良性腫瘍ですが大きくなり出血が起きたため局所麻酔にてレーザー蒸散処置を行いました。
処置直後の様子
レーザーにより一部炭化して黒ずんでいますがその下の組織へのダメージはほとんどありません。小さい方はすぐ終わりましたが、大きい方 は20分ほどかかりました。それでも麻酔による手術ではないので、終わった後すぐに帰宅できております。

その他の外科症例

腸閉塞

タオルを呑み込んだ事による閉塞

停留睾丸

お腹の中から出てこなかった睾丸の摘出

子宮蓄膿

発情2ヶ月後に発症が見られます

皮膚移植手術

広範囲の皮膚欠損を他の場所の皮膚を採取して移植します。



帝王切開

子宮は体外に出さず子犬を取り出すたすため、お腹の切開は最小限で済みます。また子犬の呼吸を確認し緒を切り離すので、胎児の蘇生てからへその率が高まります。

骨折手術-1

斜骨折をワイヤーで固定




骨折手術-2

複雑骨折には創外固定手術が適応

骨折手術-3

プレートと骨ネジで固定

歯科

歯の管理は小型犬成長期の乳歯遺残症と成犬の歯石管理に尽きます。

乳歯遺残症

上顎の前歯

上側の小さな歯が乳歯

上顎の犬歯

後ろの牙が乳歯

下顎の犬歯

外側の牙が乳歯

歯石処置

歯石は歯槽膿漏の大きな原因で小型犬が何も処置をしないと約6歳ぐらいから歯を失う原因となります。その為麻酔はかけますが歯石を除去する事は重要な健康管理と考えております。(ここから追加文)また口臭を押さえ歯石を少しずつ除去する歯石除去スプレーも大変お勧め致します。

歯石除去前
歯石除去後

歯石除去スプレー

1日1~2回1プッシュするだけで、口臭歯石除去の効果が期待できる歯石除去スプレー。

歯石による歯槽膿漏は貯まった膿を出す傷を作ります。

眼の下の傷は膿の出口

その時の奥歯の様子

右の奥歯の歯茎がなくなり歯石に占拠されています

その奥歯を抜歯した様子

黒ずんでいるのは歯石が歯根にまで波及しています。その為細菌が繁殖し左図のように膿が出るのです。

消化器科

一過性の下痢嘔吐は検便・血液検査等で診断が下りる事が多いですが、慢性のものに対してはエコー検査・内視鏡検査をお勧めしております。消化管の構造は高周波のエコープローブで検出できますし、内視鏡検査で粘膜の状態および粘膜を一部生検して、病理検査に回し最終診断をおろします。

 腸の内腔構造・厚み運動性などが明瞭に判明します
内視鏡で粘膜の状態を確認後、生検を実施

泌尿器科

ネコの泌尿器症候群や犬の結石を含む膀胱炎など診療する機会の多い疾患です。

手術で摘出した犬の膀胱結石

結石を分析した結果シュウ酸カルシウムと判明

雄ネコの尿道に詰まった尿道栓子

試験管の右にあるのが詰まった固まり。左から中央に沈んでいるのが尿中の結晶

結晶・結石は食餌が原因となる事が多く、その後は専用のエサを食べて頂く事をお勧めしています。

エキゾチック

ウサギ・ハムスター・小鳥など犬猫以外の動物の診療を希望される方も多く、当院では小鳥の内科一般・ウサギ・ハムスターの内科外科を診療しております。

一例として、他院で手術を受け悪性腫瘍と診断されその後再発したケースをご紹介します。 再発後は手術ではなく、栄養剤で経過を見ていたためオーナーが当院に来院しました。 元気もあり腫瘍の大きさは大きいのですが、皮膚が十分伸びるので手術対象としました。

梅干し大の腫瘍

レーザーメスで切開

出血が非常に少なく行えます 

皮膚縫合の様子

6-0の細いナイロン糸を使用
縫合が終え、麻酔覚醒後10分後の様子

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